ポリリズム

Perfumeというグループが気になっています。
正確には、グループ自体というより、作る音が。

 
Perfumeの『ポリリズム』。
ちなみに間奏部分がポリリズムなんですね、この曲。

(あと、関係ないですがセンターの子が遠目に見て
 会社の某元社員の人に似ていてなんだかアレです。。)

このグループ、Capsuleのメンバーとして知られる
中田ヤスタカ氏のプロデュース。

最近のCapsuleもそうですが、中田氏の音の最大の特徴は、
「ボーカルにデジタルエフェクトを掛ける」というもの。
どこか、不思議な印象になります。

もちろん、以前から声をデジタル操作する技術はあって、
ボコーダーというのを古くはYMOなんかも使ってきたのですが。

これを、いわゆるテクノ系音楽だけではなくて、
いわゆるアイドルグループの音楽に積極的に用いるというのが
おもしろいなぁと。

まぁ、声をデジタル操作するので、
実はどんな音痴でも正確な音程に直せちゃう、なーんて
イカサマめいたことも出来ちゃうんですがね。
それをこっそりやっていたのが、今まで。

でも、中田氏はそれを堂々とやっちゃってる。
むしろ、本当の声が分からないくらいにやっちゃってることもある。
(ちなみに出来るけどあんまやらないのが
 Pizzicato Fiveの小西康陽氏だと思うです。)

この人のこの曲とか。

 

まあこの人の場合あまり歌がうm(ry

でも、これが面白いと、僕は思うのです。

歌声さえも、ひとつの音素材と捉えて、
大胆な加工を加えていくというアプローチが。

なんというか、ボーカルとしては逆転の発想というか。

でもそれでいて、
例えば生のギターにエフェクターを掛けて
歪ませたりリバーブさせたりして音を作っていくように、
他の楽器では古くから普通に行われている事と
すごく似ている。

デジタル加工して、どんな歌い手でも全く同じ、
正確な音程が出せるようになったときに、
逆に魅力として残るのは、「声質」。
人の声はみんな違うから。

つまり声は、デジタルのテーブルに載ったときに、
もっとも個体差の大きい楽器として扱うことが出来て、
歌い手それぞれ違った、個性的な音色(オンショク)を
どんどん作っていけるという、そんな面白みがあるなーと、
ぼんやりと考えるのです。

これを発展的に考えると、
例えば、声ほどの個体差はないにせよ、
人の手によって演奏される生楽器は、同じ楽器でも
演奏者によって音色が大きく変わるから、
そういった部分も含めて考えると、
可能性はもっともっと広がっていくなーと思うのです。

なーんて、思いがけず長文。
音楽の話はついアツくなってしまっていかんですな。

でも、最後に言いたいのは、
彼の所属するCupsuleのボーカル、
こしじまとしこさんは、デジタル加工後よりも
生声のほうがいいと思うです。

↓ このへん(曲は『レトロメモリー』)。

 ちなみに最近(曲は『Sugarless GiRL』)。

どっちも好きですけどね。

おわり。

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