打ち込み系のレビューをするといいつつ、今日も生の音楽を紹介~。
とりあえず聞いたやつから消化するです(^-^;
Mccoy Tyner / Trident
Label: Milestone
Recording Date: 1975.2.18-19
ジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンのバンドでキャリアを積んだピアニスト、マッコイ・タイナーによるトリオ作品。ピアノトリオと聞くと、お洒落で繊細なイメージを思い浮かべる人が多いかもしれないが、彼のトリオ作の多くはそれとは異なり、非常に攻撃的。
それはまるで、黒い塊がぶつかり合いながら突進してくるような、グーでぶん殴られるような…そんなイメージ。
しかしそれでいて、フリーやスピリチュアルジャズに見られるような、ともすればリスナーを置き去りにしかねない内向的狂気は微塵もない。
彼のサウンドは豪華絢爛かつきらびやかで、恐らく初めてジャズを聞く人にも好意を持って受け入れられるだろう。ロックなど、感情をストレートに音に乗せるタイプの音楽が好きな人は、より強く共感できるかもしれない。
…とまあ、ここまで長々とマッコイさんの紹介になってしまったのでアルバムの紹介に戻る。
ちょうどこの頃の彼は、大規模編成でスピリチュアル系作品を数多く残しており、その合間に録音されたトリオ編成のこのアルバムにも、その影響が現れている。
とりあえず1曲目”Celestal Chant”の冒頭からして、ハープシコードから始まるので、一瞬、
…(゜Д゜)ハァ?
となる。その後ベース・ドラムに続いてちゃんとピアノで入ってくるので安心するのだが(笑)
ほかにもチェレスタを多用したりと、彼の特徴であるキャッチーでアグレッシブなサウンドに、一層の個性が加わり、楽しめる。
個人的ベストトラックは、3曲目の”Elvin (Sir) Jones”。
ピアノ、ベース、ドラムが激しくぶつかり合い、エキサイティングな一曲。
■曲目■
1. Celestial Chant
2. Once I Loved
3. Elvin (Sir) Jones
4. Land of the Lonely
5. Impressions
6. Ruby, My Dear
■Personnel■
Mccoy Tyner (piano)
Ron Carter (Bass)
Elvin Jones (Drums)
おわり。