Thad Jones & Mel Lewis / Potpourri

今回はビッグバンド物です。
サドメル楽団の少し珍しいアルバムをGetしたのでご紹介。 

Thad Jones & Mel Lewis / Potpourri
Label: Philadelphia International Records

通称「サドメル」と呼ばれ、ビッグバンドファン、多くのプレイヤーに人気の、サド・ジョーンズ & メル・ルイスオーケストラ。その1974年のアルバムがこの”Potpourri”です。

とりあえずまず驚きなのが、このアルバムが1970年代のソウル系名レーベル、Philadelphia International Records(通称フィリー・インター)からリリースされていること。このフィリー・インターは1971年にCBS傘下に設立され、通称フィリー・ソウルと呼ばれる1ジャンルを形成した有名レーベルです。

そんなフィリーインターからリリースされていることもあって、それとなくソウルの匂いを感じさせるサウンドになっています。曲目もサドジョーンズの曲とソウルナンバーのカバーの半々という構成になっており、またピアノもエレクトリックピアノが使用されているなどがこのアルバムの大きな特徴です。

それでもサドメル楽団の特徴的なハーモニーのセンスはふんだんに生かされており、ビッグバンドファンもソウルファンも・・・どっちかというとビッグバンドファンかな? が、楽しめる1枚になっているのではないでしょうか。

個人的ベストトラックは、レーベルとアーティスト両者の特徴が出ている1曲ってことで、B面1曲目の”For the Love of Money”。レーベル創設者のKenneth GambleとLeon Huff、あとベーシストのアンソニー・ジャクソン作曲で、O’ Jaysのナンバーとして有名な曲です。ソウルフルなグルーヴとサドメルのハーモニー感覚が心地いい1曲。

■曲名■

Side A:
1. Blues in a Minute
2. All My Yesterdays
3. Quiet Lady
4. Don’t You Worry ‘Bout a Thing

Side B:
1. For the Love of Money
2. Yours and Mine
3. Ambiance
4. Living for the City

■Personnel■

Thad Jones (Flugelhorn), Mel Lewis (Drums), Jim Bossy (Trumpet), George Mraz (Bass), John Faddis (1st Trumpet), Jerry Dodgion (1st Alto, Soplano Saxophone & Flute), Ed Xiques (2nd Alto, Soprano, Flute & Clarinet), Cecil Bridgewater (Trumpet), Buddy Lucas (Harmonica & Jaw Harp), Quentin “Butter” Jackson (Trombone), Ron Bridgewater (2nd Tenor Sax & Clarinet), Pepper Adams (Baritone Sax), Billy Harper (1st Tenor Sax & Flute), Jimmy Knepper (1st Trombone), Cliff Heather (Trombone), Billy Campbell (Trombone), Sir Roland Hanna (Piano)

うっは、ビッグバンド物のパーソネル書くの大変だわ・・・(笑)
ちなみにトランペットのセシル・ブリッジウォーターさんはボーカリスト、ディーディーブリッジウォーターさんの旦那さんですな。知ってた?

おわり。

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